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鶴瓶ゆかりの『春日井寄席』

 笑福亭鶴瓶が、一昨年に春日井市の地域センターで寄席をしたことがあった。広報誌か何かで見かけて「へぇ〜、こんなとこにあの鶴瓶が来るんだ、すごいな」と思った記憶がある。

 半年前のことになるが、『春日井寄席』なるものに出かけて、がてんがいった。
 その寄席の案内は、時々自宅のポストに入るフリーペーパーで見つけた。場所は、昔から気になっていた蔵のある立派な古民家。JR勝川駅の北、19号線沿いにあり、家から歩いて15分ほどのところにある。訪れて初めて知ったのだが、「長谷川邸」と呼ぶその古民家は、江戸時代は旅籠屋だったという。当時、勝川は中山道と名古屋城下を結んだ脇街道の宿場町として十数軒の旅籠が軒を連ね、善光寺や伊勢参りの参詣者や旅人で賑わったそうだ。そんな由緒を持つ古民家、ふだんは非公開だが、特別に貸すことがあるらしい。

 さて、寄席当日、母屋1階は、窓や障子などの建具がすべて取り外されて、心地いい風が吹き抜けていた。広々とした数十畳の座敷がお客さんでぎっしりになったころ、主催者の男性が登場。フリーペーパー「ポトス」の編集長で春日井市在住の通称ムラマサさんは、『春日井寄席』の成り立ちを語った。大学時代、実は鶴瓶と同じアパートに住んでいて(ともに京都産業大学の落研出身?)、卒業後はそれぞれ違う道を選んだが交遊はずっと続いていた。あるとき、ムラマサさんが、わがまち春日井で定期的に落語会をしたいと相談をもちかけたことから、鶴瓶の弟子ら上方で修業中の若手噺家による寄席が実現した、ということらしい。・・・・・・一昨年の地域センターでの寄席は、「ポトス」発刊10周年記念、春日井寄席9・10回記念の特別なものだったことがわかった。

 落語は「聴く」のか、それとも「観る」ものなのか。「観てこそ楽しいもの」と、ムラマサさん。耳も目もぞんぶんに使って楽しむ。その日登場した若手3人の噺家たちの表情や動作をじっくり堪能できたのも、大きなホールではない古民家という空間なればこそだった。春日井寄席は年に2回、市内で場所を替えて開催される。春日井にともった落語の灯を絶やさず守り続けてほしい。そして趣き深い粋な空間を、笑いで満たしてほしい。

(浦沢)
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