取材で栄南を歩いた。群が栄五丁目に事務所を移したのが平成5年。引越しの合間に光の広場の喫茶店で休憩して「都会に来たね」、なんて感動していたあの頃。月日は流れて、黒壁の安藤七宝店は瀟洒なクロイゾンスクエアに変わり、南大津通にはブランド店が建ち並び、松坂屋南館だ、ラシックだと、このあたりは大きく変わった。新緑の久屋大通の美しさ、クリスマスイルミネーション華やかな南大津通、この界隈には街を歩く楽しみがある。 聞けば、南大津通商店街振興組合では、昭和55年からまちづくり協定書をつくり、短期、中期、長期に分けて街のあり方を考えてきたという。その目的は「いかに街をグレードアップさせるか」。街全体がグレードアップすれば、魅力的な店舗が集まり、人が集まる。その成果が今現れ始めたのだ。人がいて、街がある。街を想う人が街をつくる。栄南はこれからも、まだまだ楽しくなる。
(花島)
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