「ボラみみ」、10年目の庭
ボランティアの輪を広げようと、愛知県を中心に活動するNPOボラみみより情報局、通称「ボラみみ」は今年設立10周年。
この10年に、「ボラみみ」という庭には、いろいろな人が自由に訪れては、種をまき、水をやり、木を植え、多彩な植物を育んできた。
ボランティアをしたい人とボランティアの力を求める団体をつなぐ情報誌「ボラみみ」は、2000年の創刊当初から今まで毎月1万部の発行を継続。日照りに泣いた季節もあったけれど、のびやかに枝葉を広げている。
2007年にはボランティア情報提供Webシステム「みみライン」を開設。希望のボランティアを登録した個人に向けて適切な情報を発信したり、1000近い登録団体がさまざまなスキルを持った登録ボランティアをスカウトできるサイトを運営している。登録者は400名を超え、たくさんの実がなりはじめた。
そして、今年2回目となる日本財団の助成事業「ボラみ展」は、愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンターとのコラボレーションイベントで、企業就職展のボランティア版。いきいきとした苗木の成長が楽しみだ。今年の春に種をまいたばかりの「ボラ支隊」は、団体が主催するおまつりやスポーツ大会など人手の必要なイベントに駆けつけ力を発揮、あちこちで花を咲かせ始めている。
4人で耕した庭には、今、100人を越えるボランティアスタッフが入れ替わり立ち替わりやってきて、作業に励む。ささやかな願いや情熱を持った人たちの雑多なエネルギーで、10年目の庭は、たくましい生命力にあふれている。
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