記念誌って、なかなかいい!

記念誌って、なかなかいい!

去年からこの年度末にかけて、3冊の記念誌の編集を手がけた。

「ジェンダー問題研究20年のあゆみ(公財)東海ジェンダー研究所設立20周年記念誌」、「名古屋市中央卸売市場 食肉市場60周年記念誌」、「節句文化を時代へ (一社)全日本人形専門店チェーン設立50周年誌」。

記念誌と言っても、一昔前のような分厚いものではない。ほんの16ページ程度のものもある。それでも節目の年にまとめておくのは良いことだと思う。

「記念誌なんて、誰が読むの?」という声も聞こえてきそうな今日この頃。写真集でいいんじゃない、ウェブでいいんじゃないって。

そうだろうか。編集委員に選ばれて、日常の業務を抱えながらの記念誌制作作業は大変だ。倉庫で資料を探したり、段ボールから写真の束を出したり・・・。そうした煩雑と思われるような作業のなかで、その年月を振り返り、文章にして残していく。その過程で発見するのは、設立に込めた思いや、時代が変わるなかで試行錯誤する姿。

記念誌づくりに携わって思うのは、つくる道のりでの、発見や感慨、さまざまな気づきこそが得難い宝物であり、今の人というより、10年後の読者に伝えてこその記念誌ではないかということ。そして資料や写真の束をどうかたちにするかは、こちらの編集の腕の見せ所ということ。

何でもさくっとつくれてしまう今だからこそ、記録として残すことの大切さを実感。記念誌って、なかなかいいなと再認識した。         (花)

 

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