新刊発行!

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新刊発行! 贅沢な時間を過ごしました。

『ニュータウンの計画資産と未来のまちづくり―高蔵寺ニュータウンの50年に学ぶ』

表紙  1968年5月に入居を開始した高蔵寺ニュータウンの「50周年記念出版」に関わらせていただき、この4月に『ニュータウンの計画資産と未来のまちづくり―高蔵寺ニュータウンの50年に学ぶ』(服部敦 著)を ぐんBOOKS から発刊しました。

 高蔵寺ニュータウンは、30周年記念のときに、住宅・都市整備公団が発行していた『topika』という季刊誌で特集号を組みました。そのなかで、「高蔵寺ニュータウン・集まって住んだ30年」と題し、「緑」「文化」「ネットワーク」の3つについて、住民の方々の活動をレポートしています。

 今回お話をいただいて、あれからもう20年も経ったのかと感慨深いものがありました。

  著者は、中部大学の服部敦教授(工学部都市建設工学)。先生の頭の中には、すでに本の構想ができ上がっていたようで、簡単な打ち合わせを終えると、一度、下見でニュータウン内を見て回り、次にはテーマごとに数日間、カメラマンを連れて街に出ました。昨夏の猛暑の頃です。

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 スケジュールはすべて服部先生ご自身が立て、まるでご自分の家の庭のように、ニュータウン内を自在に歩いていかれます。フィールドワークに慣れている先生は、すごいスピードです。ついて行くのはたいへんでしたが、本当に贅沢な時間を過ごすことができました。だから、編集の仕事はやめられません。

何が贅沢かというと・・・・

 高度成長期、この新たな住宅都市である高蔵寺ニュータウンを創造するために、気鋭の都市計画者が集められ、当時まだめずらしいプロジェクトチームを組んでマスタープランづくりが行われました。東京大学の高山栄華氏や、映画『人生フルーツ』(東海テレビ)で有名になった公団職員の津端修一氏もそのメンバーでした。

 そのマスタープランには、この計画は「これからの時代への多くの新しい提案と明日への希望に満ちた」ものであり、「重要な社会実験である」と記されています。

  「新しい時代への提案と希望に満ちた社会実験」と高らかに謳った開発時の思想が、現在どう生きているか、どのように実現しなかったか、どんな形で残っているかなどを、一流の学者の解説つきで見ていくことができるなんて! 幸せをかみしめながら、ご一緒していました。

 4万人以上の人口を抱える高蔵寺ニュータウンは、全国の「ニュータウン」と同様に、少子高齢化・人口減少、建物の老朽化、空き室・空き家問題といった課題に直面しています。それらの課題を解決するために、春日井市は、高蔵寺ニュータウンを専門に担当する「市政アドバイザー」を置き、「ニュータウン創生課」を設置し、住民参加で「高蔵寺リ・ニュータウン計画」を策定してきました。

  目に見える形としては、藤山台地区の3つの小学校を統合して2017年に藤山台小学校を新設、また旧藤山台小東学校を改修し、2018年に多世代交流施設「グルッポふじとう」としてオープンさせました。「高蔵寺まちづくり株式会社」を新設し、市民参加を得ながらその運営に当たっています。

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 これらの取り組みをリードしてきたのが、2013年に春日井市市政アドバイザーに就任された服部敦教授です。

 服部先生は、住民、行政などの連携・協働を高めつつ、ニュータウンのリノベーションに取り組んでおられますが、その際に、大切にされているのが、ニュータウンの開発当初の設計思想です。

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  本書では、服部先生が当初のまちの設計図をひもとき、新進気鋭の計画者たちがこのまちにどんな思想をこめたのか、その計画意図を明らかにします。そして、それらが現在、どのような資産としてまちのなかに表われているのかを検証し、そこから未来のまちづくりを考えています。

 第1章で、マスタープランの5つの柱を挙げ、一つひとつについて「ドキュメント2018」として、昨年の夏に体験した「まち歩き」の実録を紹介しています。 ニュータウンに残された計画資産をどう活かして、どのように新しいまちの設計図をつくり、次の世代に手渡せばいいのか――。その大きな課題に、本書は応えてくれるでしょう。   (赤澤)

 

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・ジュンク堂書店名古屋店 ・ちくさ正文館書店 ・本の王国高蔵寺店 ・中部大学キャンパスプラザ丸善 ・南洋堂書店 ・マンリン書店 ・三省堂書店本店

・ご購入のお問い合わせは、高蔵寺まちづくり株式会社、または編集企画室 群へ。