事務所のちかく…円頓寺商店街
群の事務所は名古屋市西区名駅二丁目にある。地下鉄名古屋駅から徒歩約10分。最近は「完全に栄地区に勝っている」と言われる名古屋駅周辺と、そこから名古屋城に向けて広がる古くからの町の、ちょうど境界線あたり。
名古屋駅周辺には、新しいビルや施設のオープンが続いている。東京五輪2020のあのエンブレムをデザインした野老朝雄さんが外壁のガラスをデザインした大名古屋ビルジング、旧名古屋中央郵便局跡地に建設されたJPタワー名古屋、7月15日(金)にシネコン「ミッドランドスクエアシネマ2」がオープンするシンフォニー豊田ビルなどなど。(下の写真は大名古屋ビルジング)
新しい施設ができれば、どんなお店が出ているかも含めてチェックに行く。先日は、JPタワー名古屋にオープンした「KITTE名古屋」に左官・挟土秀平さんの土壁があるというので出かけた。(下の写真は「JPタワー名古屋」外観と「KITTE名古屋」内部)
B1~3Fのエレベーターホールに小さなオブジェとしてあった。左官壁がオブジェになる時代なのですね。
きらびやかな新しい街もいいけれど、やっぱり好きなのは、古い街並みの入り口にある円頓寺商店街。大正、昭和の初めから賑わいをみせ、戦後もいち早く復興。30年代から40年代は「南の大須に北の円頓寺」と言われるほどだった。一時は他の商店街と同じく寂しくなってしまったが、今は若いパワーが知恵をしぼり、身体を使って頑張っている。今年4回目を迎える秋の「パリ祭」は、出店希望者多数で困るほど。
開き家屋を改築して、ユニークなお店もいろいろできている。最近では、飲食店をリノベーションした商業施設「那古野ハモニカ荘」。まだ行っていないけれど、2階には「カブキカフェ ナゴヤ座」もある。飲食もできて、昔の芝居小屋のような空間をめざすそうだ。ハモニカ荘の前でチラシを配っている人を見て、「どこかで会ったな~」と記憶をたどると、あるミュージアムのナイトツアーでナビゲーター役として、子どもたちを上手にリードしていた役者さんだった。その実力は確認しているので、ぜひ公演を観たいと思っている。
円頓寺商店街については、これから少しずつご紹介していこうと思います。今回は、私たちがよくランチに行く「Food & Bar ホンボウ」を。
オーナーは、円頓寺商店街で獅子奮迅の活躍をしておられる建築家・市原正人さん。店舗は、真宗高田派専修寺名古屋別院の隣にあった長屋をセンス良く改装。名古屋市の認定地域建造物資産になっている(旧名称:御本坊筋長屋 明治期)。専修寺名古屋別院はかつて高田本坊、御本坊さんと呼ばれていたことから、店の名を「ホンボウ」と名づけたそうです。
なんといっても、おいしいお米、野菜などの食材がていねいに料理されていて、ここのランチを食べるととても幸せな気持ちになれるから好き。夜はバーになるようです。お昼の料理を作ってくれる方は、昔から仕事をしているデザイナーさんのお友達でした。いつも、ありがとうございます! (赤澤)
Food & Bar ホンボウ
〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野1丁目20−9 TEL. 052-414-6886